去年と同じことをやっていたら、確実に売上が下がる時代になった。果敢に現状打破に努め、前向きに行動し続けることのできる自立型店長がいま求められている。本誌の「実力店長はここが違う！」を連載するにあたり、私はこれまでに100人近い店長たちを取材してきた。その結果、実力店長には優れたリーダーシップをはじめ、いくつもの共通点があることを実感している。注目すべきは、伸び悩む数字を変える力のある店長に共通する「集中力」と「実行力」だ。よいと思ったことには集中して取り組み、確実に実行すべし！　以下のような店長にぜひ見習おう。

• 月200件以上の外商活動を、１年以上続けた店長
• お客様の名前を３００人以上覚えている店長
• 名刺交換は１万枚以上、メモ帳は２日で１冊使い切る店長
• 売上が低迷したら緊急ミーティングを行い、チラシ配布などをすぐに実行する店長
• 店内コンテスト(おすすめコンテスト、ありがとう選手権など)を毎月実行する店長
• 毎月・毎週・毎日のミーティングやカウンセリングを欠かさない店長
• 主力メニューの磨き込みや、シズル効果を狙った実演販売を徹底している店長
• 固定客のカルテ化で、情報を店内全体で共有している店長

優れた実力店長たちは、つねに集中力を研ぎすませて確実に物事を実行している。実行し続けてはじめて、お客様の「ワー、スゴイ、ウレシイ」という感動の声を引き出すことができる。その感動の連発が、繁盛店をつくるのだ。2009年、あなたは何に集中し、何を実行するのか？　伸び悩む数字、マンネリ化した数字、そんな数字を変えていくような、あなたの集中力・実行力に期待している。