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家系ラーメン「壱角家」と「山下本気うどん」でFC展開

株式会社ガーデン 代表取締役 川島賢

 「家系ラーメン 壱角家」と「山下本気うどん」は、株式会社ガーデン(川島賢代表)が経営する飲食チェーンである。 同社はこの2ブランド以外に「肉寿司」「情熱のすためしどんどん」「鉄板王国・ステーキの王様」「博多豚骨ラーメン 一竜」など10ブランドを全国にて展開し、総店舗数はおよそ200店鋪に上る。
 経営理念は「HAPPYな空間の提供」。Value(価値観)は以下の通り。
・社員の幸せこそが重要(理念を共有でき、頑張る社員をとことん応援する。)
・強いハートを持つ(何事にも負けないハート・目的や夢を叶えるハート)
・手を取り合う(協業・チームワークを大切にする)
・環境は自身で創る(他責にしてはなにも始まらない)
・素直さこそが成長になる(常に聞く耳を持つ)
・信用こそがすべて(信用の積み重ねこそが大きなチカラになる)
 今月は、壱角家で急成長し、山下本気うどんで連日大盛況の大ヒットを飛ばした、
株式会社ガーデンの代表取締役・川島賢氏にお話を伺った。

川島社長のチャレンジ歴

川島社長は25歳の頃、赤字だった埼玉県戸田市のカラオケボックスを知人の紹介でもらい受け、自分の事業をスタートさせた。投資ゼロで始めたこの事業を機に、不採算のカラオケボックスを買い取って再生するビジネスで、3年間で10店舗再生して年商10億円を上げた。その後は苦戦するが、銀行からの融資を受けてなんとか黒字化する。
 やがてカラオケ事業は部下に任せ、自身はラーメン店の事業にチャレンジ。大きな転換期となったのは、「東京チカラめし」63店舗を買い取って全て「壱角家」に業態変更し、月間赤字8000万円だった経営状態を、半年後には8000万円の黒字化へと導いたことだ。ことに2014年に新宿・渋谷・池袋に出店した壱角家はいずれも超繁盛店として成功し、その後の出店に弾みをつけた。壱角家は現在110店舗(直営89店、FC21店)。
 だがその後も決して順風満帆だったわけではない。借入金が多かった分、リーマン・ショックの時はかなり厳しく、全国の銀行に相談して、やっとビジネスローンの組めるわずかな銀行に遭遇できた。この時の苦労経験もまた一つの財産だと社長は語る。ピンチを乗り越えることで、力にも財産にもなったのだ。おかげでコロナ禍でもびくともしなかったという。
 M&Aはガーデンのビジネスモデルの一つである。川島社長は次々とM&Aを行い、ことごとく事業を再生させてきた。資金力だけではなく人間力。主体性をもって働ける人材を育てながら、ガーデンは前進し続けている。

壱角家FCの強み

1.家系ラーメンの旨さ

 腰のつよい太麺に、豚骨+鶏油(チーユ)と醤油ダレによる濃厚スープが絡み、クセになる旨さを醸し出している。麺の固さや油の量、味の濃さを選べるのも魅力だ。


2.壱角家のブランド力

 家系ラーメンは横浜発のご当地ラーメンとしてよく知られる。壱角家は統一屋号としては家系ラーメンでは店舗数日本一。特に渋谷・新宿・池袋などの一等地への出店で知名度が上がり、強いブランド力を誇る。


3.競合点との差別化

 「限定メニュー」を定期的に投入して、常にお客様を飽きさせない。また、他の家系にはない「油そば」「すためし」も人気。店舗(立地)によってメニューの選択が可能な点も嬉しい。


4.低投資で早期回収

 初期投資2000万円、月商750万円のモデルで、原価28%、人件費25%、ロイヤリティ0%、営業利益25%で、投資回収は2年以内。100店舗以上あるブランドの中で平均営業利益25%というのは、飲食FCではトップクラスである。  壱角家のトップ売上3店は、①渋谷センター街店2400万円、②一番街店1790万円、③歌舞伎町店1670万円だ。

山下本気うどんの強み(投資回収1年7ヶ月)

 山下本気うどんは2017年、渋谷・並木橋にてスタート。この店が赤字経営の別店舗だった時、ガーデンがM&Aで買収し、外装・内装・メニュー構成を全てブラッシュアップして、山下本気うど んの大繁盛店に転換させた。

「白い明太チーズクリームうどん」がメディアに大きく取り上げられ、連日全店行列のできる大盛況ブランドとなった。渋谷センター街店は最大売上2350万円、最大利益1000万円を誇るモンスター店舗である。

そしてコロナ禍の2020年8月より複数店舗の展開をスタートし、2023年4月には10店舗目となる川崎銀柳街店をオープンした。

 直営店の投資回収期間は、脅威の1年7ヶ月! 今後もメディアで数多く取り上げられるであろう、パワフルなFCビジネスである。

  山下本気うどんの〝本気〟とは、次の通り。

1.本気の出汁

 さば節・むろ節・宗田鰹節・ 煮干し(いりこ)・昆布、これらを独自の黄金比で配合。甘みと深いコクのある濃厚な出汁がとれ、旨みと香りが口いっぱいに広がる。


2.本気の麺

 麺は、こだわりの小麦粉を数種類ブレンドして香川県から届けられる。試作と試食を繰り返し、試行錯誤しながらでんぷん・タンパク質の構成比を考え抜いた門外不出の配合。これが「本気」たる所以だ。


3.本気のしつらえ

 〝和モダン〟テイストの斬新かつ洗練された店内デザイン。都心の喧騒を忘れ、木のぬくもりとくつろぎ感に満ちた、憩いの場にふさわしい空間づくりをしている。


高収益を実現する6つのポイント

1.競合不在

 既存チェーン店と競合しないターゲッティング+独自の出店戦略で、繁華街・歓楽街・駅前を中心に店鋪展開している。


2.高付加価値商品群

 高品質の定番商品+キラー商品+季節商品。看板商品は、白い明太チーズクリームうどん1180円、カルボナーラうどん990円、鶏天ざるうどん940円。お客様を飽きさせない独創的で高付加価値の商品を展開。


3.独自の店鋪創り

 和モダンのシンプルな内装は、うどん屋とは思えない斬新な雰囲気をたたえた上質な空間。

 

4.高品質

 最大の強みは、五感で感じる品質の高さ。麺や出汁は上質ながら、企業のスケールメリットを活かして、安定価格で提供できる。


5.メディア戦略

 ブランドアンバサダーは〝新庄剛志氏〟芸能人やパワーインフルエンサーと繋がった多様なメディアアプローチを実施している。


6.高収益

 高いリピート率、幅広い利用動機と幅広い客層で、安定経営+驚異の収益性を実現。渋谷センター街店、渋谷道玄坂店は常に月商2000万円クラスの売上で、営業利益は35%もある。


 川島社長は今後、壱角家は直営150店、FC150店の計300店舗に、そして山下本気うどんは直営100店、FC100店の200店舗に、それぞれ店舗数を増やしていくつもりだと、目を輝かせながら語ってくれた。




「壱角家」開業資金と収支のモデル

<開業資金>
開業手数料200万円
保証金  150万円
研修費  15万円
内外装設計費  1500万円

初期投資   

1815万円

<収益モデル>
売上   650万円(100%)
原価    188万円(29%)
人件費   175万円(27%)
家賃    60万円(9.2%)
ロイヤリティ   0円
その他経費 104万円(16%)
償却前利益 122万円(18.5%)

「山下本気うどん」開業資金と収支のモデル

<開業資金>
開業手数料  500万円
保証金  150万円
研修費  20万円
内外装設計費  4880万円

初期投資   

5550万円

<収益モデル>
売上   1200万円(100%)
原価    288万円(24%)
人件費   306万円(25.5%)
家賃    90万円(7.5%)
ロイヤリティ   60万円(5%)
その他経費 148万円(14%)
償却前利益 288万円(24%)


【企業情報】

社 名 株式会社ガーデン
設 立 2015年12月
所在地 東京都新宿区新宿2丁目8-8 ヒューリック新宿御苑ビル 4階
TEL  03-5361-8003
FAX  03-3226-0809
URL  https://gardengroup.co.jp/
FC担当 FDC事業部 部長 福島靖宏




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