繁盛店を目指すなら優良なフランチャイズに加盟しよう!

南の島のリゾート空間と、ボリューミーなメニュー展開の力

株式会社ベビーフェイス 代表取締役社長 田中利幸

 「BABYFACE Planet’s」(ベビーフェイス プラネッツ)は、株式会社ベビーフェイス(代表取締役社長 田中利幸)が展開するカフェレストラン。バリ島のイメージで演出された空間で、オムライスやパスタ、ピラフ等、手作りにこだわったボリューム満点の料理を提供している。現在、全国に85店舗(直営2店、FC83店、海外FC2店)。本社は奈良で、関西では知らない人がいないほどの有名店であり、ことに女性やファミリー層に人気だ。
コンセプトは「毎日がハレの日」。お客様にとって〝なんでもない日を特別な日にできる〟レストランを目指している。またお客様にとって特別な空間は、スタッフにとっても特別な空間。だからこそ、空間演出にこだわっている。

南国リゾートの手作り&作りたて料理

 ベビーフェイスの創業は1979年。先代社長(現・取締役会長 田中守)が始めた喫茶店がそのスタートである。だが当初は、まだ一般的には知名度の低かったピザやパスタが全く売れず、店は閑散としていた。これではいけないと思い、こじゃれた新しいフードをやめ、お客様に馴染みのあるオムライスやピラフやサンドイッチを出したら、お客様が増えた。
 とにかくお客様のリクエストを全部聞いて、取り入れていった。量を増やしてほしいと言われたので大盛りにもした。1.5倍や2倍でも料金は並と同じ。ベビーフェイスのメガ盛りの原点はここにある。わがままとも言えるようなお客様の要望にも全て応えていくうち、閑古鳥の鳴いていた店はいつしか月商1000万円の大繁盛店になっていた。
 ちなみに社名・店名の「ベビーフェイス」は、プロレスなどの悪役レスラー「ヒール」(悪玉)に対する、正義の味方(善玉)の呼び方が元になっている。プロレス好きの会長が、悪いことやずるいことをせず、正義感に満ちた正直な商売をしようと考えて命名したのだ。
 やがて奈良から京都 ・大阪へとFCが広がり、店舗数も増えていった。そんなあるときバリ島へ行く機会があり、ここでの見聞によって、ベビーフェイスのFCは新しいステップへとジャンプし、急成長することになる。
リゾート地バリ島の雰囲気の素晴らしさや、現地の手作りインテリアの良さと安さに感動した会長の頭の中で、喫茶店を超える「リゾート風カフェレストラン・ベビーフェイス」の新しい空間イメージが固まった。コンセプトは「毎日がハレの日」。 バリ島のアーティストや職人が手作りした一点物のインテリア製品を直接買い付けて内装に用い、くつろぎ感と癒しに満ちた独特の空間を創り出した。この空間演出で業績が上がり、口コミだけでFC希望者が増え続け、年間7~8店舗ものオープンが10年間続くことになる。

ベビーフェイスの強み

1.圧倒的手作り

 ベビーフェイスの第一の強みは、オムライスを中心としたボリュームたっぷりの手作りメニューだ。オムライス・パスタ・ピラフは独自のサイズ設定があり、ファミリーやグループで1品ずつ注文すればみんなでシェアできる。

 田中利幸社長は、「料理はキッチンで全て手作りするので、加盟店様は大変だと思います。でも美味しい料理を提供していくためには、「厳しいFC」であって良いと思っています」と語る。

メニューコンセプトは「前に来た時よりも、今日の方が美味しい」。手作り&作りたてにこだわるから、美味しさは日々進化するのだ。


2.癒しの空間演出でコロナ禍でも安定

 店舗の改装投資は5000万円程度かかる。バリ島のアーティストや職人による手づくりインテリアグッズを取り入れて創り上げた癒しの空間の素晴らしさは、明らかに他の飲食チェーンとは違い、差別化に成功している。また完全個室なので、コロナ禍においてもお客様に安心して利用していただくことができた。

 ベビーフェイスを複数店経営している私のクライアントや友人は、「コロナ禍でも売上が安定していたのは、ベビーフェイスだけだった」と、口を揃えて絶賛する。実際にベビーフェイスのFCは、コロナ禍に見舞われても1店の撤退もなかった。経営は、苦難に遭っても「継栄」(継続して繁栄)するものでなくてはならない。


3.「ハレの日」を生むサービス

 ベビーフェイスのサービスは、自らの笑顔から始まる。笑顔が笑顔を生む。そしてお客様からの「ありがとう」により、価値へと高められる。一つでも多くの「笑顔」と「ありがとう」に出会うため、〝常にお客様の気持ちを考え、笑顔を絶やさずに行動すること〟がスタッフの行動指針だ。それを心がけることにより、お客様の何でもない一日を「ハレの日」に変えるのだ。


4.手厚いSVサポート

 ベビーフェイスのキッチンオペレーションは決して容易ではない。そのため加盟店の社員は本部で1ヵ月間研修を受けた後、グランドオープンの前月からSVの指導のもと、店でトレーニングする。SVはオープン後も2週間サポートする。店によっては、1カ月間に及ぶこともある

 SVが1ヶ月半〜2ヶ月も店に入って指導しているチェーンは、他に例を見ない。そのおかげでSVとFC店長の間には太いパイプができ、気軽に相談できる体制になっている。これもベビーフ ェイスの強みである。

新業態「ベビーフェイス スカイテラス」の成功

 田中利幸社長が満を持して新業態のベビーフェイス スカイテラスを奈良の郊外にオープンさせたのが、2022年6月。130坪、130席の大型店だ。1年経過し、現在も月商2000万円と好調である。

 今年4月には「あべのハルカス」内のダイニングにもオープンした。こちらも月商1800円と好調だ。

 スカイテラスのコンセプトは「日常から解放される場所」。海外のブティックホテルさながらの、お洒落で心浮き立つお店である。

 スカイテラスのターゲットは次の通り。

①30~40代前半(子育て世代の働く女性)

②家庭も自分も大切にしたいと思う人

③世帯年収700万円~900万円

④SNS等のリアルタイム情報収集や発信に関心がある

 上記に当てはまり、かつ市場全体の中でもアーリーアダプター(全体の13.5%を形成すると言われる新しい商品やサービスを早期に受け入れてその評価を他者に広めることで、消費者に大きな 影響を与える人)が対象となる。

 客単価は2200円。以前から私は「ちょっとしたハレの日に行きたい郊外のレストラン」は空白マーケットだと思っていたのだが、スカイテラスはそれを見事に実現させた。

<スカイテラスの強み>

1.世界一のビバレッジバー

 長さ10mに及ぶ世界一のビバレッジバー(ドリンクバー)で、スペシャリストたちが厳選したドリンクをこだわりの抽出機械で抽出。100通り以上の組み合わせでオリジナルドリンクが楽しめる。「こんなドリンクバーは今まで見たことがない」とお客様や飲食関係者を驚かせている。ビバレッジバーだけの利用は1200円、料理とのセット価格は600円。


2.ライブキッチンとトレードマークのピザ釜

 オープンキッチンで、全員がお客様の方を向いて調理を行う。お客様からオーダーをいただいてから1品1品丁寧に調理する。手作り感・フレッシュ感いっぱいだ。トレードマークのピザ窯で本格的なピザも提供。シェフたちが調理に勤しむライブ感を味わうことができる。


3.1階にプールサイドデッキ、2階にはスカイテラス

 スカイテラスの店舗奥には竹林が広がっていて、鹿が顔を覗かせたりするのはいかにも奈良らしい。竹林を望む形で、1階にはプールサイドデッキ、2階にはスカイテラスを設置。非日常的な空間でのひとときを楽しめる。


4.お洒落な空間でアート・音楽

 200人が入場しての音楽イベントが開催されるなど、地域の文化交流の場にもなっている。キュートなアート作品もあって楽しい。SNSの口コミでも「外も中もメチャクチャおしゃれ。女子の楽園です」といった、大絶賛のコメントが多数寄せられている。


5.素材を活かしたボリューミーな料理

 メニューは、ピザ、オムライス、パスタ、グリル料理、バーガー、アジアンメニュー(フォー、ガパオライス)など、ジャンルを問わず美味しさとボリュームにこだわって、世界中の料理を提供している。

 ボリュームたっぷりの手作りメニューと笑顔に満ちたサービス、そして南の島のリゾート感あふれる癒しのさせた空間で、毎日を「ハレの日」にできるベビーフェイス。それを、ビバレッジバーやライブキッチンによってさらに進化させた、私もおすすめのベビーフェイス スカイテラス。

 これからも進化を続けながらさらに店舗を増やし、お客様のために幸せな時間と空間を創造し続けていただきたいと願う。




開業資金と収支のモデル

<開業資金>
ベビーフェイス プラネッツ
加盟金300万円
研修費   50万円
店舗図面製作費  1万円/坪
店舗施工費  5000万円
合計 5430万円(80坪)

ベビーフェイス スカイテラス

加盟金   300万円
研修費    50万円
店舗図面製作費   1万円/坪
店舗施工費    1億円
合計 1億450万円(100坪)

<収益モデル>
ベビーフェイス プラネッツ
売上高  900万円(100%)
原価  270万円(30%)
人件費  168万円(30%)
家賃  70万円(7.8%)
ロイヤリティ  27万円(3.0%)
その他経費  102万円(11.3%)
償却前利益  161万円(18.0%)

ベビーフェイススカイテラス
売上高  1800万円(100%)
原価  540万円(30%)
人件費  504万円(28.0%)
家賃  120万円(6.6%)
ロイヤリティ  54万円(3.0%)
その他経費  242万円(13.4%)
償却前利益  340万円(18.5%)


【企業情報】

社 名 株式会社 ベビーフェイス
設 立 1979年
所在地 奈良市松陽台3-1-22 BABY FACEビル 3F
TEL  0742-41-2887
FAX  0742-45-6506
URL  http://www.babyface-planets.com/
Email  t-tanaka@babyface-planets.com
担当者:田中利幸




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