繁盛店を目指すなら優良なフランチャイズに加盟しよう!

職人レスの小さなパン屋さん

株式会社アールベイカー  代表取締役 廣谷光彦

アールベイカーは国産米粉を主な素材として使用したベーカリーチェーンで、現在全国に34店舗(直営21店、13店)を展開している。マザー店舗(大型ベーカリー)、サテライト店(テイクアウト専門店)、アールベイカーミニ (コンパクトベーカリー)の3つのフランチャイズモデルがある。
株式会社アールベイカーは、株式会社イートアンドホールディングス(大阪王将)のグループ会社でもある。コンセプトは「パンで日本を豊かに」。
今月は、株式会社アールベイカー代表の廣谷光彦社長にお話を伺った。

栄養士からイートアンド入社まで

廣谷氏は子どもの頃からアトピーを発症していたのだが、大学生になって親元を離れ、食生活が乱れたことから、2年生になってからはかなり症状がひどくなってしまった。しかし3年生のとき父親が大学の近くに転勤し、再び親と暮らすようになって食生活が改善され、みるみるアトピーが治っていったという。この体験が引き金となって食生活の大切さを痛感し、栄養士を目指すようになった。
大学卒業後、栄養士の専門学校に通い、熱心に勉強した。特に調理実習では講師から「すごいね」とほめられ続け、高い評価をもらった。そして、学校から給食関係の会社への就職を勧められ、食品企業に栄養士として入社。その食品会社は社食や弁当を作る会社だったが、入社1年で別会社に買収された。廣谷氏はその会社に留まったものの、だんだん先が見えなくなっていき、26歳で脱サラしてパン屋を開業しようと決意した。
それから個人経営の店や中小企業のパン屋で6年間修業したのち、一旦パン屋からも独立からも離れて商品開発への道を目指そうと考え、大阪王将のホームページで商品開発の募集記事を見て、イートアンドに応募した。このとき32歳。
王将の商品開発のつもりだった。ところが実はそうではなく、やはりパンに引き戻されてしまったのだ。ちょうどイートアンドがパンの新規事業を考えていた時で、廣谷氏が職務経歴書に「パンの製造」と書いたため採用されたらしい。新規事業だし、『粉からつくる』という初の試みでもあり、悪くないと思ったそうだ。
だが、業者も人もマシンもない全くゼロからのスタートは本当に大変で、何度「辞めたろ」と思ったかわからないという。しかし、もう限界と思うタイミングで必ず文野社長が現れて、「もう少ししたら工場を建てるからな」などと励まされるので、辞められない。今でもそんな調子で仕事が続いていると、廣谷氏は笑って言う。
こうして2014年9月、イートアンド自社ビルの1階・2階に、アールベイカーの1号店をオープン。月商1800万円、利益400万円の大ヒットを記録し、全国展開への道を駆け上っていった。 「栄養士になろうと思った」のが人生のターニングポイントだと、廣谷社長は言う。アトピー改善のため食事の重要性を実感したことが、現在に繋がっている。常に「心とからだにおいしいパンを」という想いを胸に、アールベイカーは日々パンづくりに向き合っているのだ。
(参考:キイストン「飲食の戦士たち」)

パンで日本を豊かに

アールベイカーのコンセプトは「パンで心を豊かに」
ポイントは以下の3点。

1.お米農家さんと連携し、豊かさの好循環に取り組む

国産米粉を素材に使用し、食料自給率の向上とお米農家に貢献。
米粉パンの美味しさを届け、お客様と農家さんの喜びの循環に努める。

2.栄養と美味しさを追求し、食卓の笑顔を増やす。

良質な栄養素が含まれたヘルシーな米粉パンを食べていただくことで、心と体が元気になるように、笑顔の日々に貢献するパンづくりに努める。

3.思いやりを大切に、喜びを分かち合う企業を目指します。

前向きに心を通わせて取り組むことを大切に、
楽しみや喜びを共有し合い、誰もが幸せを感じる愛のある経営に努める。

R Baker miniのストロングポイント

アールベイカーの大型マザー店舗の投資には1億円以上かかる。売上ナンバー1の店は大阪城公園店で、月商2000万円。それに続くのは海老名店、和光店、広島店で、月商1300万 ~1500万円である。マザー店舗では、モーニングセットやランチも提供していて、パスタやカレー(おしゃれなスープカレー)などのメニューも充実。
パンケーキもたいへん好評だ。上記の大型店舗は法人向けだが、個人向けベーカリーのFCも用意されている。RBaker mini(アールベイカーミニ)の1号店(祖師ヶ谷大蔵店)が「小さなパン屋」(8坪、月商300万円)として成功したことから、このコンパクトベーカリーが注目を集めている。ちなみに祖師ヶ谷大蔵店については、本誌今月号の「実力店長はここが違う」でも紹介しているので、併せてお読みいただきたい。
ここでは、miniのストロングポイントを紹介する。

1.米粉パンの美味しさと栄養価

良質な栄養素が含まれた米粉を中心に、天然酵母など体にやさしい素材を使用。米粉の特性を生かしたもっちり食感が魅力。国産米粉を用いることで、日本のお米農家を守ることにも貢献する

2.冷凍パンのメリット

注文を受けてから焼き上げることで、食品ロスをゼロにする。また焼き立てアツアツのパンを独自の方法で急速冷凍するので、焼きたての美味しさをギュッと閉じ込めたままキープでき、かつ店内にて7~8分で焼き上がるので、お客様をお待たせすることなく焼きたてを味わっていただける。(モバイルオーダーで、待たずに受け取ることも可能)
冷凍パンも販売しており、家庭で焼き立てパンを楽しんでいただくこともできる。

3.売れるパンの商品力

アールベイカーの看板商品は、①のび〜るクロワッサン ②胡椒餅(台湾B級グルメ) ③印西カレーパン(カレーパングランプリ2022金賞受賞)
特にのび~るクロワッサンは、SNSで500万回も再生されている人気商品。現在、品川エキュートの催事として販売され、1日800個も売れるほど好評だ。またミニクロワッサンも大人気である。

4.従来のパン屋の障壁を解決

これまでのパン屋は早朝からの作業が多かったが、アールベイカーは入店2時間後には60アイテムのパンが焼き上がる。パンづくり作業自体が少ないため、パート・アルバイトが2人いれば、全 時間帯において製造・販売が可能だ。
また投資も低く、1500万円程度でパン屋が始められる。夫婦2人とアルバイト1~2名で運営が可能。パン屋としての参入障壁が低いのが大きなメリットである。

職人レス・簡単オペレーション

廣谷社長は、「パン屋は投資が高く、技術も必要というイメージがあります。資金も少なく技術もないけれどパン屋を開きたいという人向けのフランチャイズパッケージを実現したのが、このアールベイカーミニです」と語る。
1号店の祖師ヶ谷大蔵店は、投資1500万円、投資回収は3年である。1号店の立地は商店街だが、駅前、駅中、住宅街、郊外(カフェ併設)や観光地でも出店可能だ。加盟金・ロイヤリティーは0円。原価40%、人件費20%、償却後の利益は15%である。2024年の出店目標は15店で、トータル50店、3年後には100店を目指す。
また長期ビジョンとしては、「オフィスグリコモデル」のようにオフィスや老人ホームにパン販売のショーケースを設置していきたいと、廣谷社長は言う。
小さなパン屋さんをやりたいオーナー向けの、これまでになかったフランチャイズモデル。出店の加速が予感される、アールベイカーミニだ。




開業資金と収益モデル(アールベイカーミニ)

<開業資金>

加盟金  0円
内外装設計料  600万円
厨房設備費  550万円
レジ  50万円
設計費  100万円
開店費  60万円
食材保証金  80万円
開店支援費  20万円
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初期投資 1460万円

<収益モデル>

売上高  300万円(100%)
原価  120万円(40.0%)
人件費  60万円(20.0%)
家賃  18万円(6.0%)
その他経費  42万円(14.0%)
償却前利益  60万円(16.0%)
営業利益  44万円(14.7%)


【企業情報】

社 名 株式会社アールベイカー
設 立 2020年5月
所在地 東京都品川区東品川4丁目-12番-8号 品川シーサイドイーストタワー15F
TEL  03-5769-5050
FAX  03-5769-5051
URL  https://r-baker.com/
Email  hirotani-mitsuhiko@eat-and.jp




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