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Z世代のSNS戦略「アイスは別腹」

株式会社UNI

「アイスは別腹」は、株式会社UNI(岡本直也代表)が経営するソフトクリーム専門店だ。コンセプトは「プチ贅沢でお客様を笑顔に」。地元の新鮮なフルーツや濃厚なカスタードなどを使用し、心が踊るようなアイスを提供している。
1号店のオープンは2021年11月。岡本直也社長は1999年生まれのZ世代社長で、これまで私がFC本部24社を取材してきた中で最年少の社長だ。現在17店舗(直営6店、FC11店)を展開中。いずれも5~10坪の店で、250~300万円を売り上げている。
メニューは30種類で、看板商品は①クレームブリュレ630円、②国産いちご720円、③濃厚生チョコ650円。
営業時間は平日16時~23時、土日は13時~23時。「夕食を終えた後の21時ごろから無性にアイスが食べたくなる」という消費者の想いに応えるべく、夜パフェ・アイス専門店としてオープンした。1日の仕事を終えた自分へのご褒美スイーツである。
客層は20~30代の女性が7割。女性好みの、白を基調としたシンプルで清潔感のある店内となっている。

Z世代社長、誕生

岡本社長は、兵庫県姫路市にて双子の兄弟の弟として生まれた。父親は従業員20~30人ほどの会社を経営している。小さい頃からよく兄弟喧嘩をし、父親にはよく叱られていたが、将来についてはいつも「好きなことをすればいい」と言われて育った。祖母がお好み焼き屋を営んでいたので、小学生の頃から飲食業に興味を持っていたという。
食に関する知識やスキルを身に付けるため、高校卒業後は大手前大学の健康栄養学部に進学し、管理栄養士の資格を取得した。しかしその在学中、新型コロナウィルス感染症が流行。大学は休校、アルバイト先も休業となったことで、1人でじっくり考える時間が増えた。将来的に飲食店で独立したいと思っていたので、これはとても有意義で貴重な時間となり、在学中に起業できないものかと真剣に考えた。再開した授業がオンラインだったため、営業は可能だった。こうして、淡路島でカフェを開業したのである。費用は200万円。半額は自分で準備し、残りは父親から援助してもらった。
ランチからスイーツまで幅広い料理を提供する店だった。しかしなにぶんコロナ禍のことゆえにその影響は深刻で、当初は来客数が伸びなかった。だがメニューを改善していくうち徐々にお客様が増え、やがて夏になってアイスを作るや、評判を呼んだ。これはいけると確信し、自信のもてるアイスに特化した店にしようと決断。こうして「アイスは別腹」が誕生したのだ。
姫路本店の開業にあたっては、兄の拓也氏にも協力を求めた。兄弟ならではの衝突や共同作業を経て、ついに2021年11月、開業。コロナ禍が続く中で、テイクアウト需要もあって月商500万円、年商6000万円の大ヒットとなった。なお兄の拓也氏は現在、株式会社SIROという会社を起業して「クレープは別腹」を経営している。
兄弟の間で一度は揉めた「アイスは別腹」という店名は、蓋を開けてみれば若い女性を中心に 人気となり、SNSで拡散していった。ちなみに株式会社UNIの社名の由来は、比類のない、「独特の、比類ない」という意味のUNIQUEと、「連結する・統合する」という意味をもつUNITから取ったもの。個性的で面白い人たちと共に働きたいという想いが込められている。(参考:株式会社キイストン「飲食の戦士たち」)

SNSを武器に進撃

スマホやSNSの普及した時期に生まれ育ち、SNSを通じて交流することが当たり前だったと言われる、いわゆるデジタル・ネイティブのZ世代。岡本社長もまた、SNSを活用して事業展開を図った。
岡本社長は、「SNSは、ただ発信するだけではなく継続することで大きな武器になります」と語る。「お客様の書き込みや集客のための広告にとどまらず、人材募集や、起業を考えている方からの問い合わせなどにもSNSを活用」してこそ武器になるという。
例えばTikTokからInstagramに誘導する形で求人募集をすると、問い合わせがかなり増える。店舗からの発信もこまめに行うとのこと。全店舗にて週2~3回は投稿している。このようにして「アイスは別腹」の知名度を上げてきたし、さらに認知度を高めるべく、
SNSを効果的に活用し続けている。

アイスは別腹のストロングポイント

1.心躍るアイス、飽きさせない商品

若者の心を躍らせるアイス、写真映えする可愛い商品をラインナップ。SNSをよく見る若者たちを中心に、行列のできる人気店が増えている。
また毎月2種類のアイスが季節商品として発売される。飽きさせない商品力が強み。フランチャイズオーナーが開発した地域限定の商品も、本部の許可が出れば販売可能だ。夏場はフロートやご褒美パフェも販売する。

2.調理は不要で盛り付けるだけ

調理は不要。盛り付けるだけの簡単なオペレーションで済むため、オーナーが店に入らなくてもアルバイトだけで店舗運営が可能。アルバイトリーダー(黒エプロン)2〜3人が、
発注やワークスケジュール作成もこなしている。

3.投資回収1年

5坪~10坪で運営することができ、初期費用も700万〜1000万円と低投資なので、
1年回収も可能。姫路本店は月商500万円が続いたため、4ヶ月での投資回収を実現させた。
原価35%、人件費25%、家賃10%、ロイヤリティ5%、償却前利益20%のモデルフォーマットである。

4.本部がSNS戦略をサポート

前述のように、「アイスは別腹」はSNSの効果的な活用しによって業績を伸ばしてきた。そのノウハウを駆使し、FC加盟者をサポートする。オープン時には無料招待のインフルエンサーを10~20人募集するほか、SNS発信や継続のしかた、求人への活用などをアドバイスしていく。

現在「アイスは別腹」で好調の店は、仙台泉中央店(月商)500万円や、イオン綾川店(香川県)400万円など。加盟店の平均月商は250万~300万円だ。加盟するのはサービス業、マルチFC企業、脱サラの人が多い。
新業態として、兄の岡本拓也社長が経営する「クレープは別腹」や、「パンは別腹」、「別腹キッチンカー」(クレープ号、ジェラート号)などが稼働している。
直也社長は、「将来的には『アイスは別腹』を他地域にも出店して全国制覇したい。そのほかの『〇〇は別腹』という店も始めたいですね!」と目を輝かせながら語る。人口5万人に1店舗を見据えることが可能な「アイスは別腹」。
今後は全国に100店舗を視野に入れて、出店を続けていく。



開業資金と収益モデル

<開業資金>
加盟金120万円
保証金100万円
商圏企画料40万円
研修費20万円
設計管理工事費500万円
----------
トータル初期投資合計  780万円~1000万円

<収益モデル>
売上  300万円(100%)
原価  105万円(35.0%)
人件費  75万円(25.0%)
家賃  30万円(10.0%)
ロイヤリティ  15万円(5.0%)
システム費  5万円(1.7%)
その他経費  10万円(3.3%)
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償却前利益      60万円(20.0%)


【企業情報】

社 名 株式会社UNI
創 業 2021年11月
所在地 兵庫県姫路市北条口2丁目69番地MWビル2階
代表者 代表取締役社長 角田 淳
TEL  0792808005
FAX  
URL  https://ice-wa-betsubara.com
Email  uni.management708@gmail.com




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